地下鉄で、「・・・・」な気持ち

名刺コンサルの日々

名刺の使命

2010年06月01日

先日、夕方、地下鉄堺筋線に乗っている時の事。

 

 

日本橋から乗り込み、空いた席に座り

メールをチェックしようと携帯電話を取り出すと、

となりに座って新聞を読んでいたおじさんが、いきなり私に、

 

 

「この車両は、電源オフ車両やから、すぐに電源を切りなさい!」

 

 

確かによく見ると先頭車両は電源を切れと書いてある。

 

 

そして、すぐに「すみません、気が付きませんでした」と電源を切った。

しかし、なんだか割り切れない・・・

「申し訳ない、すみません」という気持ち90%と、

「・・・・・」という気持ちが10%。

 

 

その後、なんなんだろう、この「・・・・」な気持ちはと自問自答。

 

 

向こうの席では、おっちゃんがメールしているし、なんで私だけ・・・

おじさんの言い方もいきなり「切りなさい!」は無いやろ~・・・

 

 

こんな事を想っている感情がおそらくどこかにあるのだろう。

いつになったら「・・・・」の10%が、0%になるのだろうか?

 

 

まだまだやな~と考えているうちに電車は長堀橋駅に着いた。

多くの方が乗り込んでくると、

事もあろうに、なんと、私とおじさんの並んで座る真ん前に、

携帯メールを必死に打ち続けている三人組が!

 

 

いかつめのおっちゃん、主婦、ええ年のサラリーマンだ。

 

 

面白い展開になってきた!

さーどうする、おじさん!

するとおじさんは私に視線を向けた後、

三人に向かって、さっきと全く同じように、

 

 

「この車両は、電源オフ車両やから、すぐに電源を切りなさい!」

 

 

立派や! すごい!

 

 

いかついおっちゃんは、すぐに「すみません」と電源を切った。

おばちゃんは、明らかに不満そう!

サラリーマンは無視して携帯をしまった。

 

 

どうしていつも、私の周りではこんな面白い事が多く起こるのだろう?!

 

 

より一層、面白くしよう!!

 

 

「おっちゃん、やっぱりこういう小さな事からきっちりして行かないといけませんよね」

 

 

「ホントにそうなんですよ。電鉄会社もシールを張って、アナウンスで協力を求めるだけで、全然、本気でやる気が無い!!」

「いい年恰好の方がルールを守る意識が全くない、困ったものです」

 

 

本当に、小さな事だが決まり事は守る! 大切な事だと思う。

 

 

電車が堺筋本町に着き、おじさんに、

「失礼します」と席を立つと、

「こちらこそ気分を害するような事を言ってしまって」と返してくれた。

 

 

「・・・・」の気持ちはだいぶ少なくなったが、0%でもない気もする。

 

 

いつになるのか、心から「すみません」と言えるようになるのは・・・

 

 

振りかえるとおばちゃんが怖い顔でこっちを見てた。

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