セミナーでの質疑応答の対応に見る、講師の力量とは

名刺コンサルの日々

名刺の使命

2020年05月14日

皆さん、こんにちは!
名刺コンサルタントの名倉です。

 

今まで数多くのセミナーで登壇してきましたが、
毎回、お伝えしたいことが多すぎて、
出来ればもっと時間が欲しいというのが、
毎回の本音です。

 

セミナーでの質疑応答の対応に見る、講師の力量とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、私の講師としてのポリシーとして、
最も大事にしていることは、終了時間を厳守する。ということです。

 

 

時々、時間を大幅にオーバーして、
サービスしてあげた風な講師の方もいらっしゃいますが、
やはり、受講生さんも終わる時間を踏まえて、
その後の予定を組まれたりしておられると思います。

 

参加する立場としてみても、
やはりプロフェッショナルとして、終わり時間を守る。
大事なことではないでしょうか。

 

 

そんなこともあって、実はセミナー終わりにお受けする、
質疑応答はあまり好きではありません。

主催者側から、質疑応答の時間を取って欲しいと、
求められればすることもあるのですが、
基本、講演が終わってから、
個別にお聞きすることが多いです。

理由はいろいろです。

 

 

・答えられない質問が来たら困る

 

・受講者全員で貴重な時間を共有する値打ちがある質問ばかりでない

 

・時間が読みにくい     などなど

 

 

 

あるセミナーでのこと

 

 

だいぶ前になりますが、知人がセミナーをされるというのでお伺いした時のこと。
セミナーの終わりに質疑応答の時間がありました。

 

 

質問の内容は覚えていませんが、
「先程、話されていた中で、AとBがありましたが、Cはどうお考えですか?」
というような内容だったと思います。

 

明らかに「C」なんて言葉、講演中には出てきていないし、
質問している感じから、その方の専門分野のお話のようである。

 

「C」に関しては講演者より、私のほうが良く知っています!というのが見て取れる。
ちょっと意地悪な質問です(笑)

 

で、問題はその講演者の反応。

 

 

 

あら? 話題がすり替わっているぞ

 

 

「C」も重要ですが、「D」を考えるほうが有効ですよ!と、
自分の得意な「D」の話をし始めた。

 

 

明らかに話題のすり替え。

質問の答えにはなっていない。

誤魔化している。

 

会場ではそのことに気づき、腑に落ちない様子の方々が数人。

講演者はベテランの方だったので、
なんとかその場をしのぎ切り、
そのまま講演は終わり、何かモヤモヤしたままの印象となりました。

 

ある「名刺力」セミナーでのこと

 

こんなことを、思っているからかどうなのか、私にも先日そんなことが起こった。

 

 

セミナー後の質疑応答の時に、質問をされた方。
その筋の専門家の方なのでしょうか、
私には質問される単語の意味さえ不明・・・ 
というような、その方がお得意な分野の超専門的な質問をしてこらました。

 

 

明らかにその質問に答えたところで、他の受講者さんのお役には立たない。
まさに、その方が自分の専門知識を誇示したいだけという内容。
私は講師より、知識が豊富だ!と言いたいかのよう。。。

 

 

そこで、ふっと以前のことを思い出した。
話題のすり替え、質問の論点を無理やり変える。
やり方はいろいろあったのだろうけど。

 

 

私の答えは、
「すみません! 質問の内容が難しすぎて、
 私の勉強不足でお答えすることが出来ません。
 恐れ入りますが、後日、調べましてお返事を差し上げますので、
 是非、後ほどお名刺交換をお願い致します。申し訳ございません」

 

 

「さて、じゃあ、次の質問の方」

 

 

以前の体験があったので、すんなりと答えることが出来ました。

 

 

しっかり見てくれている方はいるんですね

 

その後、セミナーのアンケートを見て驚きました。

「あの質疑応答のお答えは素晴らしかったです。
 わからないことを、わからないとしっかり話されました。
 なので、講演中のお話の内容すべてに、説得力が増しました」

 

「わからないことを、わからないという名倉先生。
 今日のお話すべてが信用できます」

 

こんなご感想を沢山頂きました。

見てくれている方は、しっかり見てくれている。
やり方、間違って無かったな~!と思える体験でした。

 

知らないことを、知らないと言える勇気。大切ですね。

 

ちなみにその方は、名刺交換には来られませんでした(笑)

 

 

 

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