名刺作成時、ローマ字の名前表記は、姓と名の順番はどちらを先に書く?
名刺づくりのヒント
名刺の使命
2020東京オリンピック・パラリンピック。
オリンピックは今日を含めて、残すところ3日となりました。
日本選手の活躍、がんばり、 日々、応援に力が入ります。
2020東京オリンピックでの変化
さて、皆さん。 2020東京オリンピックが始まって、
ひとつ大きな変化があったのをご存知ですか?
それは、競技場の電光掲示板や、 テレビで放送される時の、
選手の名前のローマ字表記です。
そうです。
ローマ字での名前の表記が「姓→名」に統一されているです。
「NAKURA Shinichi」 と表記が統一されました。
今までだと、 「SHINICHI NAKURA」 だとか
「Shinichi Nakura」 だとか、
「Nakura Shinichi」 だとか。。。
バラバラでしたよね。
今までバラバラだった表記
日本人はもとより、外国人にはすごくわかりにくかったと思います。
ご覧のように、2008年の北京オリンピックでは、
このように表記されていました。
以前より、弊社では、名刺のローマ字での名前表記は「姓→名」の順
弊社では、以前から、 ローマ字での名前の表記は「姓→名」の順で、
姓は全て大文字、名は頭に大文字、その後は小文字でご提案してきました。
それが、正式に認められてすごくうれしい気分です。
JFAでは既に、だいぶ前から動きが
公益財団法人日本サッカー協会(JFA)からは、
既に2012年に以下の発表があり、
「姓→名」の統一の動きが始まりました。
文部科学省(当時文部省)国語審議会が、
2000年12月8日に答申した「国際社会に対応する日本語の在り方」において、
姓名のローマ字表記の問題について触れられています。(以下、該当箇所を抜粋)
姓名のローマ字表記についての考え方 世界の人々の名前の形式は,
「名-姓」のもの,「姓-名」のもの,「名」のみのもの,
自分の「名」と親の「名」を並べて個人の名称とするものなど多様であり,
それぞれが使われる社会の文化や歴史を背景として成立したものである。
世界の中で,日本のほか,中国,韓国,ベトナムなどアジアの数か国と,
欧米ではハンガリーで「姓-名」の形式が用いられている。
国際交流の機会の拡大に伴い,
異なる国の人同士が姓名を紹介し合う機会は増大しつつあると考えられる。
また,先に記したように,
現在では英語が世界の共通語として情報交流を担う機能を果たしつつあり,
それに伴って各国の人名を英文の中にローマ字で書き表すことが増えていくと考えられる。
国語審議会としては,人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,
生かしていくべきであるという立場から,
そのような際に,一定の書式に従って書かれる名簿や書類などは別として,
一般的には各々の人名固有の形式が生きる形で紹介・記述されることが望ましいと考える。
したがって,日本人の姓名については,
ローマ字表記においても「姓-名」の順(例えば Yamada Haruo)とすることが望ましい。
なお,従来の慣習に基づく誤解を防ぐために,
姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo),
姓と名の間にコンマを打つ(Yamada,Haruo)などの方法で,
「姓-名」の構造を示すことも考えられよう。
今後,官公庁や報道機関等において,
日本人の姓名をローマ字で表記する場合,
並びに学校教育における英語等の指導においても,以上の趣旨が生かされることを希望する。
公益財団法人日本サッカー協会(JFA) 日本人名のローマ字表記についてより
表記の統一に政府が動く
このような、統一感のない表現を、
ひとつに統一しようと、色々な経緯を経て、
当時の文部科学省の萩生田光一大臣が2019年10月25日、
公文書などで日本人の名前を書く際は、
特段の慣例がある場合を除き、「姓・名」の順で表記。
姓名を明確に区別させる必要がある場合は、姓をすべて大文字とする。
実施日は、2020年1月1日。と記者会見で発表しました。
オリンピック・パラリンピックって、やっぱり大きな影響力ありますね
もちろん、この時期となったのは、
2020東京オリンピック・パラリンピックを控えて、
競技場の電光掲示板やテレビ放送などでの、
日本人名の表記を統一しようという意図が見えます。
まだまだ、いろんな方のお名刺を拝見していると、
統一された感はあまり無いですが、
この2020東京オリンピック・パラリンピックをキッカケに、
ローマ字での名前の表記が「姓→名」の順で、
姓は全て大文字、名は頭に大文字、その後は小文字!!
こちらに 統一されていくといいですね。